2021年最新版 おすすめラケットラケット詳細検索

バドミントンのガットのテンションによる違いや決め方を完全解説!おすすめのガットのテンションもご紹介!!

みなさんは、ガット(ストリング)のテンション(強さ)はどのくらいで張っていますか?

初心者の方の場合、最初にラケットを買ったときにガットを張ってもらってから特に気にせずそのままにしているかもしれません。

せっかく素晴らしいラケットを持っていたとしても、バドミントンを快適にそしてあなたの力を存分に発揮するためにはラケットやガットの種類はもちろん、ガットのテンションもとても重要な要素となります。

本記事では、おすすめのガットのテンションやテンションを決める上での考え方についてご紹介します。

本サイトでは、ガットの選び方やおすすめガットをこちらの「バドミントンのガットの種類やおすすめをご紹介!ラケットに勝るとも劣らない超重要なアイテムです!!」で詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください。

ガットのテンションによるシャトルの飛び方の違い

メリットデメリット
テンションが高い

(硬い)

・はじきが良く、シャトルを沈めやすい。

・早いラリーに対応しやすい。

・打球音、打球感が良い。

・シャトルを遠くまで飛ばしにくい。

・ガットが切れやすい。

・手首や肩に負荷がかかる。

テンションが低い

(柔らかい)

・シャトルを遠くまで飛ばしやすい。

・ガットが長持ちする。

・手首や肩への負荷が低い。

・シャトルを加え込んでしまい、シャトルが浮きやすくなる。

・早いラリーに対応しにくい。

同じガットを使用していたとしてもテンションによってシャトルの飛び方が変わります。

上の表のようにガットのテンションが低い(一般的に「柔らかい」や「緩い」と表現します)ほうがシャトルを加え込んだ勢いも使うことができたり、スイートスポットから少しずれて当たっても遠くまで飛ばしやすいです。

しかし、シャトルを加え込んでしまう(はじきが悪い)時間があるため、相手コートにシャトルが届くまでに時間が掛かってしまうことが大きなデメリットです。

逆にテンションが高い(一般的に「硬い」と表現します)と女性や年齢が低い方など力が弱い方だったり、スイートスポットにうまく当てることができない初心者の方の場合、シャトルを遠くまで飛ばすことが難しくなったり、負荷がかかるため手首や肩を痛めやすくなることがデメリットになります。

メリットは、シャトルを加え込まないため、ラケットに当たった瞬間に反発して(はじきが良い)相手コートにシャトルが届くまでの時間が短くなります。

相手コートにシャトルが届くまでの時間がそんなに大事なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんね。

バドミントンは、当然ながら相手コートにシャトルを先に落とす(決める)とポイントを奪うことができます。

相手コートにシャトルを先に落とすためには相手がシャトルを打ってから次に相手がシャトルを打つまでの時間が短かければ短いほど確率が高くなります。

そのためには速いショットを打つことが1番大事と思う方も多いかもしれませんが、それと同じ効果が期待できることがあります。

それはシャトルがネットを超えてきてからなるべく早くシャトルに触ること、そしてテンションを高くしたラケットで打つことです。

そうすることによってシャトルを早く相手コートに送ることができます。

バドミントンのラリーはとても高速ですからほんの一瞬の差が勝負を決める大きな分かれ目になります。

このような理由でトップ選手は打った瞬間に金属音がするようなめちゃくちゃ高いポンド数でガットを張っているのです。

ガットのテンションが低いときと高いときを同じタイミングで同じ打ち方をした場合、相手コートにシャトルが届くまでの時間の違いはコンマ何秒の違いしかありませんが、それがバドミントンでは重要になってくるのです。



ガットのテンション選びの考え方

基本的な考え方

基本的には、先ほどお伝えした通り、ガットのテンションが低ければシャトルを飛ばしやすく(もちろんガットを通しただけでは飛びませんが)テンションが高いとシャトルを飛ばしにくくなります。

そのため、初心者の間は最初はテンションを低めにしておいて、スイートスポットにしっかりと当てることができて簡単に遠くまでシャトルを飛ばせるようになったら徐々にテンションを上げていくことをオススメします。

ラケットのシャフトの硬さを考慮した考え方

シャフトの硬さとガットのテンションの関係

ラケットのシャフトの硬さによって先ほどの考え方に加えてこちらを知っておくと良いです。

本サイトをご覧いただいて初めてラケットを選んでいただいた方はシャフトが柔らかいラケットをお使いだと思います。

ガットのテンションが低いほうがシャトルを飛ばしやすいことは説明しましたが、ラケットのシャフトが柔らかいと更にシャトルを飛ばしやすくなります

初心者の方はシャフトが柔らかくてガットのテンションも低いほうがシャトルを遠くまで飛ばせますのでオススメです。

ただ、シャフトが柔らかく、テンションも低い場合、バドミントンが上達してくると逆にコントロールしづらくなったり、早いラリーに対応できなくなってしまいます。

そこでテンションを上げていくことで初心者向けの柔らかいラケットでも中級者用のセッティングにすることができます

また、最初にトッププレイヤーが使用しているようなシャフトが硬いラケットを買ってしまった場合、ガットのテンションまで高くしてしまうと上級者向けのセッティングになってしまい、シャトルを全然飛ばせなかったり、コントロールできないということが起きてしまいます。

そんなときに初心者向けのラケットを更に購入するのもいいのですが、できれば最初に購入したラケットをそのまま使いたいですよね。

そういう時はガットのテンションを高くすることによってかなりかなり使い勝手が変わるのでそれで頑張って練習するというのが良いでしょう。

トッププレイヤーのような音を出すには?

打球音

YouTubeなどでは、世界のトッププレイヤーの試合を見ることができますが、そのときの打球音を聞いていると本当に金属でシャトルを打っているような音に憧れませんか?

そのような高い打球音を出すための1つの方法がガットのテンションを高くすることです。

私も高校生のときは憧れのトッププレイヤーのような打球音が出したくて無理にガットのテンションを上げていたものです。(そしてラケットを陥没させていました…)

打球音が良いとプレーしていてもとても気持ち良いですし、とてもカッコイイですよね!

当然、スキルが違う一般プレイヤーが完全にトッププレイヤーとまったく同じ打球音にすることはできません。

しかし、ガットのテンションを上げることなく、高い打球音を出しやすくするためのもう1つの方法は、なるべく細いゲージのガットを使用することです。

例えば、以前は日本ユニシスの監督を務めていた阿部秀夫さんが代表を務める株式会社KIZUNAジャパンが出しているZ58プレミアムというガットは太さが0.58mmとバドミントン界で最も細いガットとなっており、こちらを使うことでテンションは低くてもカッコイイ打球音を出すことが可能です。

ガットのおすすめテンション一覧

本サイトおすすめのテンションを属性別に一覧表にまとめました。

レベル男性

(高校生以上)

女性

(高校生以上)

ジュニア

(中学生以下)

初心者21~22ポンド(lbs)20~21ポンド20~21ポンド
中級者23~25ポンド22~24ポンド22~24ポンド
上級者26ポンド~25ポンド~25ポンド~

本サイトでは、初心者の方は20~21ポンド程度にすることをオススメします。

この数値は他のサイトなどに比べると少し高いと思います。(他では18~となっていることが多いです)

なぜ少し高めをオススメするかといいますとガットは張ってから時間が経つと必ず緩くなってくるからです

上手い人が張ると緩みにくくなりますが、それでも必ず緩くなってくるものなのです。

また、20~21ポンドというのは初心者にとっては高めと言っても一般的には低いほうの部類になります。

ガットのテンションが低いとそもそもガットは切れにくいですし、初心者は上級者に比べるとシャトルを打つ(インパクトする)力がかなり弱いので更にガットは切れにくくなります。

ガットが切れにくいので更に時間が経ってどんどん緩くなって更に切れにくくなる・・・というループになります。

ガットは緩い(テンションが低い)とシャトルを飛ばしやすいとお伝えしましたが、緩すぎると反発力が無くなって逆に飛ばなくなりますのでそれなりにテンションがかかっていたほうが良いです。

テンションを高くするとガットは切れやすくなるため「ガットが切れると張り替えにお金がかかるのが嫌!」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

ただ、部活などで週に3日以上練習しているのに3カ月や半年間もガットが切れていないなんて方はもともとのガットのテンションが低すぎると思いますので早く張り替えることをオススメします。

ガットの張り替えには確かにお金がかかりますが、バドミントンのガットは長くとも1カ月も使っていれば切れるものと思ってテンションも調節していただけると良いです。

バドミントンのガットは縦よりも横を2ポンド程度上げる

バドミントン ガット 縦糸と横糸

ガットには縦(青)と横(赤)があり、横を2ポンド程度上げることが一般的です。

バドミントンのガットは縦と横でテンションを変えるのが一般的で縦よりも横を2ポンド程度高いテンションで張ります

例えば、縦を20ポンドで張る場合、横を22ポンドで張るということです。

理由は、ラケットは完全な円形ではなく、少し縦長ですので縦と横を同じテンションで張ってしまうとバランスが崩れてラケットに負担が掛かってしまうからです。

お店で張ってもらう場合はあまり気にすることはないかもしれませんが、もし自分でガットを張る場合は気を付けてくださいね。



最後に

ラケットやガットをどれを使うのかということも当然大切なのですが、どのようなテンションでガットを張るかもとても大切です。

特に最近では体育館に行くとまだまだ実力が伴っていない方がやたらと高テンションでガットを張っているような場合も見ます。

トッププレイヤーは相当なテンション(30ポンドオーバー)でガットを張っているのでそちらに憧れる気持ちももちろん分かります。

ただ、テンションが高すぎたり、逆に低すぎるとあなたの実力に合っていない場合、最高のパフォーマンスをすることができなくなってしまいます

適正テンションでガットを張ってどんどん上達してくださいね。

この記事を書いた人
ラケット.jp管理人

バドミントン歴25年を超えたベテランプレーヤーです。
小学生の時にバドミントンを始め、高校生の時にはインターハイ・JOCジュニアオリンピック・国体へ、大学生の時にはインカレへ、社会人になってからは全日本実業団や全日本社会人へ出場しました。
これまでの経験で培った知識をあなたへ共有していきます。
レビュー依頼やご質問などはお気軽にお問い合わせフォームまで。

ラケット.jp管理人をフォローする
ラケットあれこれ
ラケット.jp管理人をフォローする
ラケット.jp

コメント

タイトルとURLをコピーしました